2016年1月3日日曜日

お正月読んだサイバーエージェント関連の本

このお正月中、たまたま大掃除で出てきたサイバーエージェント社長である藤田社長の「起業家」を読んだ。

起業家 (幻冬舎文庫)
起業家 (幻冬舎文庫)
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藤田 晋
幻冬舎 (2015-08-05)
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過去に発売当時に既に読んでいたのだが今回2回目。
「渋谷で働く社長の告白」も過去に数回に渡って読み直すくらい個人的に好きな本ではある。

この「起業家」だが、サイバーエージェントの2001年から2008年位を中心に如何にしてアメーバが成功したかという事が書かれている。
僕がサイバーエージェントに在籍していたのは、内定者としてアルバイトをしていた時期を含めると2006年の夏から2009年の3月。
正に、自分がサイバーエージェントに在籍していた時代の出来事が書いてあるのだ。

主な内容としては、

  • 広告代理事業からメディア事業へ如何にして広げていったか
  • メディア事業(アメーバ)成功への道が如何に厳しいものであったか
  • その時代の市場やその他の会社(ライブドアなど)と比較した時のサイバーエージェント
といったところで、読んでいて残るものが多かった。

本の中では、2006年当時は広告代理事業がメインで社内的にメディア事業が下火であり、メインストリームは広告代理事業であったとある。
また、それと同時に社員も花形である広告代理事業の配属を希望する人が多かったとあった。

そんな内容を読んでいてふと自分が新卒就活の時にサイバーエージェントの藤田社長との最終面接の事を思い出した。
僕はその時に、明確に広告営業では無くインターネットサービスを作る職種を希望する旨を伝え、サイバーエージェントが始めたAmebaに興味があると言ったら、それに対し藤田社長はそういう志望動機は珍しく10人に一人くらいの割合で、当時希望者が少なくメディア事業への配属は比較的簡単だという話をされたのを思い出した。
(恐らく、当時大学時代にネットサービスを作った経験や、技術的バックグラウンドがあった事から、そのような話をされたのかもしれない。)

そんなやりとりがあったのは今から丁度10年前の出来ごとで、すっかり忘れていたけど、この本を読んで丁度時期的にAmebaに力を入れる時期だったんだなと、今更ながら色々納得した。

結局僕は、B to Cのサービスをやりたくてサイバーエージェントへの入社を決めたが、結果B to Bのサービスの部署(当時、マイクロアドカンパーにという部署だった)に配属し、その後子会社化し(株式会社マイクロアド)、今も同じ分野で働いているのだから人生わからないものである。
新卒入社後、Amebaの配属を希望していたらどうなっていたのだろうか。
(余談だが、同期の中の何人かの優秀な人たちは、今も尚Amebaを扱う部署の要職で活躍している模様。)

ちなみに、サイバーエージェントのメディア事業を知るという意味でも以下の本もこのお正月中に読んでみた。年次的に僕の1個下の初のサイバーエージェントの女性執行役員の人が書いた本。

フツーの女子社員が29歳で執行役員になるまで (仮)
横山 祐果
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読んでいて、メディア事業に必要なスキルは完全にB to Bのビジネスとは違うなと感じた。同じインターネットの仕事でも全然違う。常にユーザファーストである点など、着眼点が異なる。
一概にインターネット業界出身といっても、かなり色々な職種があるという事を知っていると良いとは思う。

そんな感じでふと読んだ本から、昔を思い出すきっかけを作った出来事でした。
お正月休みもあと僅か。



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